人間国宝 細見華岳 回顧展

細見華岳作の綴帯 と 京友禅
【東京会場】 3月 8日(金) ~ 10日(日)
          銀座かねまつホール 5階にて
【福岡会場】 3月15日(金) ~ 17日(日)
          エルガーラ 7階ギャラリーにて
【大分会場】 4月16日(火) ~ 17日(水)
          iichico総合文化センター 県民ギャラリーにて


【東京会場】 3月  8日(金) ~ 10日(日)  銀座かねまつホール 5階にて
【福岡会場】 3月15日(金) ~ 17日(日) エルガーラ 7階ギャラリーにて
【大分会場】 4月16日(火) ~ 17日(水) iichico総合文化センター 県民ギャラリーにて
   
      綴織 人間国宝 細見華岳 回顧展
    併設  「綴れ」 と 「すくい」 の世界
 
綴帯 「花菱文」 綴帯 「霰文」 綴帯 「暖流」

今回 きもの創り玉屋が回顧展を開催する細見華岳氏は、
1997年に綴織の分野で唯一 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
戦後まもなくより約60年間にわたり作品を発表し続けてこられましたが、
残念ながら昨年2012年1月、惜しまれながら永眠されました。

戦時中に満州国境守備隊に配属された氏は、敗戦後シベリアで抑留されながらも
生きて再び故国の土を踏むことが叶います。
自分が生きたことの尊さとこれからを生きていく証を表現すること
それを自らの使命とし、生涯を作品創りに捧げようと強く心に決めた氏は、
帰国後すぐに機に向かい、織ることを再開します。
自らがイメージする作品を織るため、デザインはもちろん
機の工夫や製作から実際に織る作業までを納得のいくまで行いました。

そうして生み出された作品は気品ある静かな美しさに満ちており
ある作品は音楽のようなリズム感を持ち、
ある作品は陽射し受けて輝く水面が印象派の絵画を思わせます。

綴れを職人の技から芸術の域まで高めたその功績は多大なものでした。

綴織の美しさと奥深さ、
そして細見華岳氏が真摯に精進してきた「生きた」証としての作品の数々を、
ぜひ多くの方々にご覧頂きたいと 強く願っております。


出展作品 : 帯 30点   額 5点
この他、ご子息の細見巧氏所蔵の逸品を特別展示させて頂きます。

※ 染めの新作展を同時開催いたします。


【東京会場】3月 8日(金) ~ 10日(日) 10:30AM- 6:30PM
                (最終日は5:00PMまで)
        銀座かねまつホール 5階にて
【福岡会場】3月15日(金) ~ 17日(日) 10:00AM- 6:00PM
                (最終日は5:00PMまで)
        エルガーラ 7階ギャラリーにて
【大分会場】4月16日(火) ~ 17日(水) 10:00AM- 6:00PM
                (最終日は5:00PMまで)
        iichico総合文化センター 県民ギャラリーにて


【細見華岳(ほそみ かがく) 略歴】
1922年  兵庫県氷上郡春日町(現在の丹波市)に生まれる
1937年  京都幡多野錦繍堂に入所
1643年  満州第11国境守備隊入隊
1948年  シベリアより引揚げ
1949年  独立して綴織工房をもつ
1963年  第10回日本伝統工芸展で初入選
1964年  日本伝統工芸染織展にて日本工芸会賞受賞
1965年  社団法人日本工芸会正会員認定
1968年  日本伝統工芸染織展にて日本工芸会賞受賞
1975年  近畿支部日本伝統工芸展にて大阪府教育委員会賞受賞
       京都府伝統産業新製品作品展にて奨励賞受賞
1976年  「現代日本の染織展」に出品 (於:フランス 他)
1984年  日本伝統工芸染織展にて文化庁長官賞受賞
1985年  日本伝統工芸展にて日本工芸会会長賞受賞
1987年  日本伝統工芸展にて保持者選賞受賞
1990年  個展「綴と50年」開催 (銀座 和光)
1991年  沖縄県立芸術大学美術工芸学部教授に就任
        この後、晩年まで定期的に学生に織りを教える
1992年  京都府指定無形文化財「綴織」保持者に認定される
1993年  勳四等瑞宝章受賞
1996年  個展「つづれ織・波と光」開催 (銀座 和光)
1997年  重要無形文化財「綴織」保持者(人間国宝)に指定認定される
1998年  式年遷宮記念神宮美術館に綴帯を献納
2002年  京都市文化功労者表彰
2003年  個展「-つづれ織・糸の旋律-」開催 (銀座 和光)
2005年  西陣織物館に綴織額を寄贈
2006年  個展「-綴織に心をこめて-人間国宝 細見華岳展」開催 (シルク博物館)
2012年1月  89歳で永眠