‐有職織物‐「喜多川俵二 展」

喜多川俵二作袋帯 窠ニ霞
【銀座会場】
会期:2011年3月
会場:銀座かねまつホール5階

【福岡会場】
会期:2011年3月25日(金) ~ 27日(日)
会場:エルガーラ7階ギャラリー


有職織物で重要無形文化財保持者(人間国宝)の喜多川俵二氏の作品ご紹介いたしました。
喜多川俵二氏は、京都・西陣で約500年続く織元「俵屋」の十八代目。
父であり、同じく人間国宝の喜多川平朗氏のもと、有職織物の制作技術を幅広く習得。
伝統的な有職織物の技術を高度に体得し、1999年 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
有職とは、儀礼や儀式の故実、「きまり事」を表します。色・文様・織の組織などの全てが有職に基づき決められており、それに従って織り上げられるのが有職織物です。
平安時代以来、皇室や貴族の儀式や年中行事の中で用いられ、今でも皇室や神社の装束(衣装)や調度として使われています。
『有職』というきまり事に従い精緻に織られた作品は、優美で品格に満ち、千年の年月を超えて私たちに日本人の美意識の原点を教えてくれます。

展示会では帯30余点と、特別展示品として喜多川俵二氏所蔵の装束などをご覧いたしました。